令和5年1月 経営事項審査の改正点

令和5年1月 経審改正

今回の改正点は、「その他社会性(W点)」についてです。
加点となる対象項目が増えましたので、下記にてご案内させていただきます。

目次

「ワーク・ライフ・バランス(WLB)に関する取組」の評価項目の追加

令和5年1月1日以降の申請で、新たに適用されます。
取得されている認定が複数ある場合は、最も配点の高いものが評価の配点となります。

例えば、「プラチナえるぼし認定」と「くるみん」を取得されている場合は、配点の高い「プラチナえるぼし」が評価され5点が配点されます。

認定区分配点
女性活躍推進法に基づく認定プラチナえるぼし5点
女性活躍推進法に基づく認定えるぼし(第3段階)4点
女性活躍推進法に基づく認定えるぼし(第2段階)3点
女性活躍推進法に基づく認定えるぼし(第1段階)2点
次世代法に基づく認定プラチナくるみん5点
次世代法に基づく認定くるみん3点
次世代法に基づく認定トライくるみん3点
若年雇用促進法に基づく認定ユースエール4点

評価対象になる建設機械の拡大

令和5年1月1日以降の申請で、新たに適用されます。
※ 1年7月を超えるリース契約も保有と同様に加点されます。

現在の加点対象

法令根拠機種検査方法
安衛法施行令ショベル系掘削機特定自主検査
安衛法施行令ブルドーザー特定自主検査
安衛法施行令トラクターショベル特定自主検査
安衛法施行令モーターグレーダー特定自主検査
安衛法施行令移動式クレーン(つり上げ荷重3t以上)製造時検査又は性能検査
ダンプ規制法大型ダンプ(土砂の運搬が可能なもの)自動車検査

+

新たに追加される建設機械

法令根拠機種検査方法
道路運送車両法ダンプ(土砂の運搬が可能な全てのダンプ)
「ダンプ」「ダンプフルトレーラ」「ダンプセミトレーラ」
自動車検査
安衛法施行令締固め用機械特定自主検査
安衛法施行令解体用機械特定自主検査
安衛法施行令高所作業車(作業床の高さ2m以上)特定自主検査

エコアクション21の加点

令和5年1月1日以降の申請で、新たに適用されます。
従来のISO14001、ISO9001の経審加点に加え、エコアクション21の認証取得状況についても加点の対象となりました。

取組認証名配点
品質管理ISO90015点
環境配慮ISO14001
エコアクション21
5点
3点

ISO14001とエコアクション21の両方を取得されている場合は、合算せず5点となります。

ISO9001登録 有りISO9001登録 無し
ISO14001登録 有り
エコアクション21登録 有り・無し
10点5点
ISO14001登録 無し
エコアクション21登録 有り
8点3点
ISO14001登録 無し
エコアクション21登録 無し
5点0点

エコアクション21についても、認証範囲に「建設業」が含まれていない場合や、認証範囲が一部の支店等に限られている場合は加点されません。

建設キャリアアップシステム(CCUS)の活用状況を加点


令和5年8月14日以降を審査基準日とする申請で適用されます。
下記の①~③を全て満たしている場合に加点対象となります。

① CCUS上での現場・契約情報の登録
② 建設工事に従事する者が直接入力によらない方法で、CCUS上に就業履歴を蓄積できる体制の整備
 ※ 直接入力によらない方法
就業履歴データ登録標準API連携認定システム(https://www. auth.ccus.jp/p/certified )により、入退場履歴を
記録できる措置を実施していることなど
③ 経営事項審査申請時に様式第6号に掲げる誓約書の提出

審査基準日以前1年以内に、元請事業者として請け負った建設工事が対象です。
対象外:日本国内以外の工事、 建設業法施行令で定める軽微な工事、 災害応急工事

加点要件評点
審査対象工事のうち、民間工事を含む全ての建設工事で該当措置を実施した場合15点
審査対象工事のうち、全ての公共工事で該当措置を実施した場合10点
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